Mixの入門書を読む前に読む記事 5.データ形式

  
目次
  

題目

1.音ディジタルデータについて
2.エンコード形式について

  
音楽ファイルの基礎知識について簡単にまとめました。
  

1.音のディジタルデータについて

 音の情報をPC上で扱う際にはディジタルで保存されたデータを用いなければなりません。特別に意識しなくても我々がiTunesやWindowsMediaPlayerで音楽を聴く際はディジタルデータを使用しています。また、我々が手にするCDもディジタルデータになります。
 ディジタルデータはアナログのデータと違い、音の情報を1と0の2パターンの情報で保存します。
単位時間あたりにサンプリングする回数のことをサンプリング周波数といい、単位をHzで表します(一秒間にサンプリングする回数)。サンプリングした音の音量を何段階で表しているのかということを量子化ビット数といいます。単位をbitで表します。
サンプリング周波数と、量子化ビット数のどちらでも大きければ大きいほど録音時の波形に近づくわけですが、その分データについても飛躍的に上がります。データの容量が増えれば処理を行う容量も増えるのCPUの性能も必要となります。
 CDのサンプリング周波数/量子化ビット数が44.1kHz/16bitとなっているので、最低限このレベルの音質のデータを利用します。CDを作成するのならば最終的に出力するデータは44.1kHz/16bitとなりますが、DAW内部で処理をする際は両方の値が大きいほどエフェクトの掛かりが変わってきます。利用するPCの処理能力に余裕がある場合は、より高いレベルのデータを使用するようにしましょう。(録音段階で44.1kHz/16bitのデータだとしても、処理途中でより高いデータを利用すれば、エフェクトの効きが違います。)
  

2.エンコード形式について

 音声データは非圧縮の状態ではそこそこデータ容量があります。インターネット上でデータを配信する際などには少ないデータで転送をするため、mp3等変換する必要があります。
 PCで使用する音声ファイルのエンコード形式にはいくつか種類があります。エンコード時には音質の劣化が起きることがあるので、最終的な出力までに音質の劣化が起きないようにMixを行う前の素材のデータや、Mix中のデータに関しては音質劣化の起きないデータ形式を選択するべきです。
  
主に私が利用しているデータ形式は、mp3とWAVです。
おそらくこの二つの形式を知っていれば当面困ることはないと思います。たぶん。
  
WAVファイルは無圧縮の音声ファイルになります。データ容量は非常に大きいですが、劣化のが起こらないファイル形式で、ほとんどのプラットフォームで再生することが出来ます。複数人で作業をする場合は、基本この形式を使用します。特に取り決めがない場合は、44.1kHz/16bitのデータを利用します。
  
mp3は非可逆圧縮データ形式になります。圧縮効率がよくインターネットで一般的に配布される形式になるので、こちらに関してもほとんどのプラットフォームで利用することが出来ます。非可逆圧縮をかけてしまうため、音質は劣化してしまいます。ビットレート(一秒間の情報量)を指定して圧縮率を設定することが出来ます。圧縮率を上げれば上げるだけ音質が劣化してしまいますが、その分ファイルサイズも少なくなります。mp3でのビットレートは64k~320kbpsの間で指定することが出来ます。(低音質高圧縮 64k → 320k 高音質低圧縮)どのビットレートを使用するかは悩ましいところです。特に決まりがない場合は、どのビットレートを用いても問題はないと思いますが、128kbps以下のビットレートでは低音質、192kbpsで高音質といわれています。また、最近Amazonで配信されているmp3の形式は256kbpsとなっています。mp3に変換の必要がある場合はこのあたりのデータを参考にされてはいかがでしょうか。